猫を飼うのに必要な費用は想像よりも高い?生涯費用や初期費用を項目別に徹底解説
「猫を飼うための初期費用はどの程度必要なの?」
「猫を飼うのに生涯かかる費用はいくらぐらい?」
このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか。
猫を飼うには、ある程度のお金がかかります。検索して調べてみるとざっくりな数字は紹介されているものの、詳細までは書かれておらず、実際はどの程度必要なのかわからないという方も多いことでしょう。
この記事では、猫をお迎えする際に必要な費用を細かく計算したうえで、その根拠とともに解説していきます。最後までお読みいただくことで、猫を飼う際に必要な初期費用や、生涯で必要な金額の目安がわかるはずですよ。
白井君:私の感覚としては、足りないような気がしますね…。
執行ねこ員:じゃー、白井君の方で細かく計算してみてよ。
白井君:わかりました。やってみます!
猫の生涯でかかる費用は150〜300万円と紹介されている記事もありますが、ienekoで独自に計算してみると、実際は約380万円の費用がかかると考えられます。具体的な内訳は、以下のとおりです。
※毎月必ずかかる費用
※都度かかる費用
執行ねこ員:結構かかるね〜。
白井君:項目を精査してみると、結構多いもので…。
また、ライフステージごとにわけた場合、それぞれ1年でかかる費用の目安は以下のとおりです。
※それぞれのライフステージにおいて、1年間でかかる費用の目安
猫の生涯にかかる費用は約380万円ですが、フードにこだわる(ロイヤルカナンのような高単価フードを主に与える場合)と約750万円と倍近くの費用がかかります。なお、猫の寿命は、仮に室内飼いの猫で16歳として計算しています。
※参照元:猫の年齢の早見表~人間の年齢での計算方法や平均寿命を解説~(SBIいきいき少短)
ライフステージごとに費用が変動する理由は、フードと医療、保険の金額が変わるためです。フードに関しては、近年需要が伸びているウェットフードやヒューマングレードと呼ばれる、人が食べられる材料を活用したフードの場合はより高くなります。
人と同様、猫も年齢を重ねるごとに通院の回数が増えます。保険も年齢を重ねるごとに、費用が高くなることを考慮しなければなりません。
執行ねこ員:猫のためにおやつとおもちゃは100万円ずつ払うべきでは?
白井君:一般的な費用を計算するためのものですので…。
執行ねこ員:おもちゃは5万円では?
白井君:一般的な費用を計算するためのものですので…(2回目)。
なお、上記の金額に猫をペットショップやブリーダーから迎え入れる際の費用は含まれておりません。
猫をお迎えするにあたって、ケージやフードボウルなど必要なアイテムを揃えるために、初月はある程度のお金が必要です。環境を整えるためのアイテム以外は、避妊や去勢手術で費用がかかります。
また、お迎え初月は環境の変化から、猫が体調を崩すこともあるでしょう。とくに1歳未満の子猫の場合は免疫力が低く、複数回動物病院へ通うことが考えられます。
お迎えするための環境を整えるだけでなく、多方面で費用がかかることを想定しておきましょう。
1つずつ見ていきましょう。
食事に関しては、フードとおやつに分けて計算しています。
ペットフード協会の調査によると、毎月のフードにおける平均支出額が7,285円とされています。
※参照元:猫 飼育・給餌実態と支出(ペットフード協会)
※算出根拠:1ヶ月7,285円に対して、平均寿命である16年分で計算。
また、近年では猫の健康を考えた、ウェットフードやヒューマングレード素材を活用したフードの需要が伸びています。仮にニュートロが販売しているキャットフードで計算した場合は、ライフステージごとに必要な数から計算すると、費用は以下のとおりです。
※算出根拠:1袋=135円、1歳=2kg未満=1日3袋、1-3歳=3kg=1日5袋、4歳以降=5kg=1日7袋にて計算。
そのため、フード代だけで512.4万円かかる計算となります。フードにこだわることで、費用は大きく変動することがわかります。
※算出根拠:いなばペットフードが販売している「CIAO ちゅ~る」を、1ヶ月で5本と想定して計算。
おやつはしつけや、猫とのコミュニケーションを取る際に与えたり、食いつきが良くないときに食欲を刺激したりする効果もあります。
衛生面においては、猫砂の費用が1年間で14,4万円、生涯で23万円と計算しています。
※算出根拠:2週間に一度、猫トイレ丸洗いと猫砂の全取り換えをすると仮定。月使用砂量は8L(砂2L×4週)、LIONPETの砂は150円/L(5Lで750円)として計算。
猫砂に関しては、トイレの丸洗いや取り換えのタイミングによって必要量が変わります。そのため、今回は猫がトイレをしたタイミングで捨てており、月2回程度トイレを丸洗いしていると仮定した場合で計算しています。
医療に関しては、保険と通院に分けて計算しています。
※算出根拠:年齢別の月別保険料×12か月。11歳以降は10歳と同じと仮定し、プランは70%補償プランで計算。
※参照元:ペット保険の保険料・金額相場はいくら?正しい選び方も解説(ペット&ファミリー損害保険株式会社)
保険の費用は各社で違いがあるものの、基本的には年齢を重ねるごとに費用が増えていきます。そのため、子猫期と中高齢猫期や高齢猫期を比較した際に、費用の差がでるのです。
※算出根拠:〜1歳は年4回、1〜5歳は年1回、 6〜10歳は年2回、11〜歳は年4回。一回の通院費用は1万円と仮定して計算。
※参照元:猫を動物病院に連れていく頻度は?年代別で通院タイミングを解説!(ねこのきもちWEB MAGAZINE)
通院の数が増えるのは、主に子猫期と中高齢猫期の11歳以降と言われており、それぞれ免疫力などの問題から病気にかかりやすいからです。成猫期である1〜5歳頃に関しては、一般的に通院回数は少なくすむ場合が大半です。一方でお迎え当初と年を重ねてからは、通院が増えることを認識しておきましょう。
1つずつ見ていきましょう。
食事面における都度発生する費用は、フードボウルと給水機に分けて解説します。
※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
フードと違い毎月費用が発生するものではありませんが、定期的に買い替える必要があります。
近年では猫が食べやすいように設計されている商品や、デザイン性に優れた商品が販売されています。ライフステージや猫種に合わせて選定してあげることで、猫にとってもご飯が食べやすくなるはずですよ。
※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
給水機を設置することで、外出時に水がなくなることを避けられます。水をボウルなどにおいておくと、留守にしている間に飲み切ったり、倒してしまったりして必要な水分を補給できない場合が考えられます。給水機があれば、頻繁に水を取り替える必要がなくなるのもメリットです。
食事面における都度発生する費用は、以下の4つに分けて解説します。
それぞれ、順番に見ていきましょう。
※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
トイレの種類にはノーマルトイレと呼ばれる手動で処理を行うものから、自動トイレと呼ばれるものなど、さまざまな種類があります。それぞれ特徴は異なりますが、性能が良ければその分費用が高騰します。
※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
猫は自分で毛づくろいをするため、ブラッシングは不要と考える方がいるかもしれません。ですが、毛繕いの際に抜けた毛が猫の体にくっついたままになってしまうと、誤って飲み込んでしまう恐れがあります。
また、マッサージ効果により血行や新陳代謝を促す効果が期待できるため、健康を維持するためにもブラッシングは必要なのです。
※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
爪切りが必要な理由は、猫が人やものを傷つけたり、爪自体が傷ついてしまったりすることを避けるためです。室内で猫を飼う際は、爪が引っかかってしまうような場所もいくつかあるため、日頃から爪の手入れをしてあげましょう。
※算出根拠:半年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
猫が爪とぎをするのには、マーキングをして自分の縄張りであることを主張したり、気分転換をしたりするなどの理由があります。爪とぎは猫の習性ともいえるため、止めさせるのではなく爪とぎができる場所を指定するようにしてあげましょう。
住まいにおける都度発生する費用は、以下の5つに分けて解説します。
それぞれ、順番に見ていきましょう。
※算出根拠:主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
ケージは、お迎えした猫の安全を確保するために必要です。また、猫は縄張り意識が強いため、ケージを置くことで自身の居場所の確保にもつながります。
※算出根拠:主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
キャットタワーは、猫の運動不足やストレス解消につながります。近年では、猫は室内で飼うのが一般的になりました。
猫は高いところに登るのが好きな動物だと言われていますが、室内ではそのような場所が少なく、棚を移動すると物が落ちるなどの危険があります。そのため、猫が気軽に登れる高い場所として、キャットタワーが必要なのです。
※算出根拠:ienekoで販売されている猫パンチハウスの価格で計算。
猫用のハウスがあれば、猫が安心して過ごせる場所をつくってあげられます。猫は狭くて暗い場所に安心感を覚える習性があると言われており、自分の臭いが感じられるような縄張りを大切にしています。そのため、猫ハウスを用意してあげることで、安心できる場所として過ごせるようになるのです。
※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
クッションを用意してあげることで、猫にとって安らぎの時間を与えられるようになります。猫がクッションを通じて行うのが、飼い主さんなどからは「ふみふみ」と呼ばれる足踏みの動作です。猫の足踏みは一般的に「安心」といった感情や、愛情表現を表していると言われています。
※算出根拠:ieneko独自でアンケートを実施したうえで、1ヶ月1,500円と仮定して計算。
おもちゃは、猫にとって重要なアイテムです。単純に遊び道具として使うだけでなく、ストレスの解消やスキンシップに活用できるからです。
とくに甘えん坊な性格の猫は、普段飼い主さんに構ってもらえないことで、ストレスがたまりやすくなります。おもちゃを与えることで、室内で過ごす猫にとって運動不足の解消にもつながります。
医療面における都度発生する費用は、ワクチン接種と手術に分けて解説します。
※算出根拠:1歳は3回、以降は年1回の接種と仮定。ワクチン種類は5種混合=5,000円と仮定して計算。
猫を飼うにあたって、ワクチン接種は必須です。なぜなら、ワクチン接種によって病気に対する免疫を強くすることで、感染症の発症や重症化の予防に効果的だからです。
免疫力が低い子猫のうちは感染症にかかりやすいため、ワクチン接種を受ける回数が多くなります。室内で飼うのであれば不要だと考える方もいるかもしれませんが、猫が病気にかからず暮らせるよう、ワクチン接種は必ず行うようにしてください。
※算出根拠:1歳までの避妊or去勢(11万円)、11年以降に2回手術(17万円/回)すると仮定して計算。
まず、猫をお迎えする際に、避妊または去勢手術を行うのが一般的です。これらの手術を行う理由の1つが、病気の予防です。
猫が発情すると、ホルモンの分泌によって乳腺が刺激され、乳腺腫瘍になる可能性があります。猫の乳腺腫瘍は悪性であることが多く、死に至る可能性もあるため、仮に室内で1匹飼う場合であっても避妊または去勢手術が推奨されているのです。
その後は、健康であれば手術は発生しませんが、異物誤飲や腎臓病などの発症が考えられます。1回の手術費用は症状や病気の内容によって異なりますが、いざという時にすぐ対処できるよう手術費用を確保しておく必要があります。
白井君:おっしゃるとおりです、執行ねこ員。
執行ねこ員:猫をお迎えする際に必要なアイテムも販売しているの?
白井君:もちろんです!
ここで、ienekoというブランドについて紹介させてください。
ienekoは「猫と暮らすあなたのワガママを叶える」を、コンセプトにしています。以前から、僕は猫用グッズについてこのような気持ちがありました。
猫グッズは個人的に「ダサい…」と感じる…
猫にとっては必要だとしてもダサくてあまり部屋に置きたくない…
僕自身「猫もいて、自分の理想のライフスタイルも叶う」といった、暮らしを実現させてくれるブランドがあればいいなと思いましたが、なかなか見当たりません。そこで、そのようなブランドがないのであれば自身で創ろうと考え、ienekoという会社を立ち上げました。
近年では猫を飼う際に、室内での飼育が一般的です。飼い主様は猫との暮らしで癒しを得られる反面、ライフスタイルにおいて我慢していることが多いはずです。ienekoでは猫用品に対する小さな不満の種から、猫と一緒にできたら楽しい暮らしのアイデアを「ワガママのたね」と呼び、製品の開発につなげています。
実際に「ワガママのたね」をもとに開発・販売したのが、以下の製品です。
また、今後はインテリアに馴染む猫製品だけでなく猫と滞在できるカフェやホテル、猫が食べても大丈夫な花・植物を毎月届けるサブスクの開発なども視野にいれています。
ienekoは、猫との暮らしを満喫するあなたの「ワガママライフコーディネーター」です。毎日の思い出を増やせるような、ライフスタイルの提供を目指していますので、一度ienekoサイトにも遊びに来ていただけると嬉しいです!
ieneko公式サイトはこちら
執行ねこ員:これからも可愛いアイテムを期待しているよ、白井君。
この金額を目にした際、なかには「思った以上にお金がかかるな…」と、感じた方もいることでしょう。お迎えした猫は、その日からあなたの家族になります。1つの命を預かることは、それだけ多くのお金がかかるのです。
ただ、お迎えするときに、数百万というお金が一括で必要となるわけではありません。まずは、初期費用として23万ほど用意できれば、猫が快適な生活をおくるのに必要なアイテムは揃えられます。
この記事で紹介している金額は、あくまで一例です。そのため、必要以上にネガティブに捉える必要はありませんが、猫を飼うにはそれなりにお金がかかることを知っていただけると幸いです。
「猫を飼うのに生涯かかる費用はいくらぐらい?」
このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか。
猫を飼うには、ある程度のお金がかかります。検索して調べてみるとざっくりな数字は紹介されているものの、詳細までは書かれておらず、実際はどの程度必要なのかわからないという方も多いことでしょう。
この記事では、猫をお迎えする際に必要な費用を細かく計算したうえで、その根拠とともに解説していきます。最後までお読みいただくことで、猫を飼う際に必要な初期費用や、生涯で必要な金額の目安がわかるはずですよ。
猫の生涯でかかる費用の目安は約380万円
執行ねこ員:Googleで、猫の生涯にかかる費用は150〜300万円って見たけど、あれって本当なの?白井君:私の感覚としては、足りないような気がしますね…。
執行ねこ員:じゃー、白井君の方で細かく計算してみてよ。
白井君:わかりました。やってみます!
猫の生涯でかかる費用は150〜300万円と紹介されている記事もありますが、ienekoで独自に計算してみると、実際は約380万円の費用がかかると考えられます。具体的な内訳は、以下のとおりです。
※毎月必ずかかる費用
- フード:139.8万円
- おやつ:24万円
- 猫砂:23万円
- 保険:42万円
- 通院:42万円
※都度かかる費用
- フードボウル:12万円
- 給水機:1.8万円
- トイレ:1.8万円
- 爪切り:1.8万円
- ブラシ:1.8万円
- 爪とぎ:9.6万円
- ケージ:2.9万円
- タワー:1.5万円
- ハウス:1.5万円
- クッション:1.8万円
- おもちゃ:29万円
- ワクチン接種:9万円
- 手術:45万円
執行ねこ員:結構かかるね〜。
白井君:項目を精査してみると、結構多いもので…。
また、ライフステージごとにわけた場合、それぞれ1年でかかる費用の目安は以下のとおりです。
- 子猫期(~1歳):39.8万円
- 成猫期(1~7歳):17.5~20.8万円
- 中高齢猫期(7~12歳):19.3~38.6万円
- 高齢猫期(12~):23.3~38.6万円
※それぞれのライフステージにおいて、1年間でかかる費用の目安
猫の生涯にかかる費用は約380万円ですが、フードにこだわる(ロイヤルカナンのような高単価フードを主に与える場合)と約750万円と倍近くの費用がかかります。なお、猫の寿命は、仮に室内飼いの猫で16歳として計算しています。
※参照元:猫の年齢の早見表~人間の年齢での計算方法や平均寿命を解説~(SBIいきいき少短)
ライフステージごとに費用が変動する理由は、フードと医療、保険の金額が変わるためです。フードに関しては、近年需要が伸びているウェットフードやヒューマングレードと呼ばれる、人が食べられる材料を活用したフードの場合はより高くなります。
人と同様、猫も年齢を重ねるごとに通院の回数が増えます。保険も年齢を重ねるごとに、費用が高くなることを考慮しなければなりません。
執行ねこ員:猫のためにおやつとおもちゃは100万円ずつ払うべきでは?
白井君:一般的な費用を計算するためのものですので…。
猫を飼うのに必要な初期費用の目安は22.5万円
ienekoで調査した結果、猫を飼うのに必要な初期費用は約22.5万円ほどであると考えられます。具体的な内訳は、以下のとおりです。- フードボウル:2,000円
- 給水機:3,000円
- トイレ:3,000円
- 爪切り:3,000円
- ブラシ:3,000円
- 爪とぎ:6,000円
- ケージ:2.9万円
- タワー:1.5万円
- ハウス:1.5円
- クッション:3,000円
- おもちゃ:1.8万円
- ワクチン接種:1.5万円
- 手術:11万円
執行ねこ員:おもちゃは5万円では?
白井君:一般的な費用を計算するためのものですので…(2回目)。
なお、上記の金額に猫をペットショップやブリーダーから迎え入れる際の費用は含まれておりません。
猫をお迎えするにあたって、ケージやフードボウルなど必要なアイテムを揃えるために、初月はある程度のお金が必要です。環境を整えるためのアイテム以外は、避妊や去勢手術で費用がかかります。
また、お迎え初月は環境の変化から、猫が体調を崩すこともあるでしょう。とくに1歳未満の子猫の場合は免疫力が低く、複数回動物病院へ通うことが考えられます。
お迎えするための環境を整えるだけでなく、多方面で費用がかかることを想定しておきましょう。
猫の生涯でかかる費用:毎月発生する費用
ここからは、毎月発生する費用と都度発生する費用に分けて細かく解説します。まず、毎月発生する費用で解説するのは、以下の3ジャンルです。- 食事
- 衛生
- 医療
1つずつ見ていきましょう。
1. 食事
食事に関しては、フードとおやつに分けて計算しています。
1. フード
フード代は1年間で8.7万円、生涯で139.8万円と計算しています。ペットフード協会の調査によると、毎月のフードにおける平均支出額が7,285円とされています。
※参照元:猫 飼育・給餌実態と支出(ペットフード協会)
※算出根拠:1ヶ月7,285円に対して、平均寿命である16年分で計算。
また、近年では猫の健康を考えた、ウェットフードやヒューマングレード素材を活用したフードの需要が伸びています。仮にニュートロが販売しているキャットフードで計算した場合は、ライフステージごとに必要な数から計算すると、費用は以下のとおりです。
- 子猫期(~1歳):14.7万円
- 成猫期(1~7歳):24.6~34.4万円
- 中高齢猫期(7~12歳):34.4万
- 高齢猫期(12~):34.4万円
※算出根拠:1袋=135円、1歳=2kg未満=1日3袋、1-3歳=3kg=1日5袋、4歳以降=5kg=1日7袋にて計算。
そのため、フード代だけで512.4万円かかる計算となります。フードにこだわることで、費用は大きく変動することがわかります。
2. おやつ
おやつ代は1年間で1.5万円、生涯で24万円と計算しています。※算出根拠:いなばペットフードが販売している「CIAO ちゅ~る」を、1ヶ月で5本と想定して計算。
おやつはしつけや、猫とのコミュニケーションを取る際に与えたり、食いつきが良くないときに食欲を刺激したりする効果もあります。
2. 衛生(猫砂)
衛生面においては、猫砂の費用が1年間で14,4万円、生涯で23万円と計算しています。
※算出根拠:2週間に一度、猫トイレ丸洗いと猫砂の全取り換えをすると仮定。月使用砂量は8L(砂2L×4週)、LIONPETの砂は150円/L(5Lで750円)として計算。
猫砂に関しては、トイレの丸洗いや取り換えのタイミングによって必要量が変わります。そのため、今回は猫がトイレをしたタイミングで捨てており、月2回程度トイレを丸洗いしていると仮定した場合で計算しています。
3. 医療
医療に関しては、保険と通院に分けて計算しています。
1. 保険
保険でかかる費用は1年間で1.6〜3万円、生涯で42.4万円と計算しています。※算出根拠:年齢別の月別保険料×12か月。11歳以降は10歳と同じと仮定し、プランは70%補償プランで計算。
※参照元:ペット保険の保険料・金額相場はいくら?正しい選び方も解説(ペット&ファミリー損害保険株式会社)
保険の費用は各社で違いがあるものの、基本的には年齢を重ねるごとに費用が増えていきます。そのため、子猫期と中高齢猫期や高齢猫期を比較した際に、費用の差がでるのです。
2. 通院
通院でかかる費用は1年間で1〜4円、生涯で42万円と計算しています。※算出根拠:〜1歳は年4回、1〜5歳は年1回、 6〜10歳は年2回、11〜歳は年4回。一回の通院費用は1万円と仮定して計算。
※参照元:猫を動物病院に連れていく頻度は?年代別で通院タイミングを解説!(ねこのきもちWEB MAGAZINE)
通院の数が増えるのは、主に子猫期と中高齢猫期の11歳以降と言われており、それぞれ免疫力などの問題から病気にかかりやすいからです。成猫期である1〜5歳頃に関しては、一般的に通院回数は少なくすむ場合が大半です。一方でお迎え当初と年を重ねてからは、通院が増えることを認識しておきましょう。
猫の生涯でかかる費用:都度発生する費用
続いて、都度発生する費用で解説するのは、以下の4ジャンルです。- 食事
- 衛生
- 住まい
- 医療
1つずつ見ていきましょう。
1. 食事
食事面における都度発生する費用は、フードボウルと給水機に分けて解説します。
1. フードボウル
フードボウルにかかる費用は1年間で2,000円、生涯で1.2万円と計算しています。※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
フードと違い毎月費用が発生するものではありませんが、定期的に買い替える必要があります。
近年では猫が食べやすいように設計されている商品や、デザイン性に優れた商品が販売されています。ライフステージや猫種に合わせて選定してあげることで、猫にとってもご飯が食べやすくなるはずですよ。
2. 給水機
給水機にかかる費用は1年間で3,000円、生涯で1.8万円と計算しています。※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
給水機を設置することで、外出時に水がなくなることを避けられます。水をボウルなどにおいておくと、留守にしている間に飲み切ったり、倒してしまったりして必要な水分を補給できない場合が考えられます。給水機があれば、頻繁に水を取り替える必要がなくなるのもメリットです。
2. 衛生
食事面における都度発生する費用は、以下の4つに分けて解説します。
- トイレ
- ブラシ
- 爪とぎ
- 爪切り
それぞれ、順番に見ていきましょう。
1. トイレ
トイレにかかる費用は1年間で3,000円、生涯で1.8万円と計算しています。※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
トイレの種類にはノーマルトイレと呼ばれる手動で処理を行うものから、自動トイレと呼ばれるものなど、さまざまな種類があります。それぞれ特徴は異なりますが、性能が良ければその分費用が高騰します。
2. ブラシ
ブラシにかかる費用は1年間で3,000円、生涯で1.8万円と計算しています。※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
猫は自分で毛づくろいをするため、ブラッシングは不要と考える方がいるかもしれません。ですが、毛繕いの際に抜けた毛が猫の体にくっついたままになってしまうと、誤って飲み込んでしまう恐れがあります。
また、マッサージ効果により血行や新陳代謝を促す効果が期待できるため、健康を維持するためにもブラッシングは必要なのです。
3. 爪切り
爪切りにかかる費用は1年間で3,000円、生涯で1.8万円と計算しています。※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
爪切りが必要な理由は、猫が人やものを傷つけたり、爪自体が傷ついてしまったりすることを避けるためです。室内で猫を飼う際は、爪が引っかかってしまうような場所もいくつかあるため、日頃から爪の手入れをしてあげましょう。
4. 爪とぎ
爪とぎにかかる費用は1年間で6,000円、生涯で9.6万円と計算しています。※算出根拠:半年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
猫が爪とぎをするのには、マーキングをして自分の縄張りであることを主張したり、気分転換をしたりするなどの理由があります。爪とぎは猫の習性ともいえるため、止めさせるのではなく爪とぎができる場所を指定するようにしてあげましょう。
3. 住まい
住まいにおける都度発生する費用は、以下の5つに分けて解説します。
- ケージ
- タワー
- ハウス
- クッション
- おもちゃ
それぞれ、順番に見ていきましょう。
1. ケージ
ケージにかかる費用は、生涯で2.9万円と計算しています。※算出根拠:主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
ケージは、お迎えした猫の安全を確保するために必要です。また、猫は縄張り意識が強いため、ケージを置くことで自身の居場所の確保にもつながります。
2. タワー
タワーにかかる費用は、生涯で1.5万円と算出しています。※算出根拠:主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
キャットタワーは、猫の運動不足やストレス解消につながります。近年では、猫は室内で飼うのが一般的になりました。
猫は高いところに登るのが好きな動物だと言われていますが、室内ではそのような場所が少なく、棚を移動すると物が落ちるなどの危険があります。そのため、猫が気軽に登れる高い場所として、キャットタワーが必要なのです。
3. ハウス
ハウスにかかる費用は、生涯で1.5万円と計算しています。※算出根拠:ienekoで販売されている猫パンチハウスの価格で計算。
猫用のハウスがあれば、猫が安心して過ごせる場所をつくってあげられます。猫は狭くて暗い場所に安心感を覚える習性があると言われており、自分の臭いが感じられるような縄張りを大切にしています。そのため、猫ハウスを用意してあげることで、安心できる場所として過ごせるようになるのです。
4. クッション
クッションにかかる費用は、生涯で1.8万円と計算しています。※算出根拠:3年に1回買い替えと仮定し、主要ECモールで販売されている商品の一般的な価格で計算。
クッションを用意してあげることで、猫にとって安らぎの時間を与えられるようになります。猫がクッションを通じて行うのが、飼い主さんなどからは「ふみふみ」と呼ばれる足踏みの動作です。猫の足踏みは一般的に「安心」といった感情や、愛情表現を表していると言われています。
5. おもちゃ
おもちゃにかかる費用は1年間で1.8万円、生涯で28.8万円と計算しています。※算出根拠:ieneko独自でアンケートを実施したうえで、1ヶ月1,500円と仮定して計算。
おもちゃは、猫にとって重要なアイテムです。単純に遊び道具として使うだけでなく、ストレスの解消やスキンシップに活用できるからです。
とくに甘えん坊な性格の猫は、普段飼い主さんに構ってもらえないことで、ストレスがたまりやすくなります。おもちゃを与えることで、室内で過ごす猫にとって運動不足の解消にもつながります。
4. 医療
医療面における都度発生する費用は、ワクチン接種と手術に分けて解説します。
1. ワクチン接種
ワクチン接種にかかる費用は1年間で5,000〜1.5万円、生涯で9万円と計算しています。※算出根拠:1歳は3回、以降は年1回の接種と仮定。ワクチン種類は5種混合=5,000円と仮定して計算。
猫を飼うにあたって、ワクチン接種は必須です。なぜなら、ワクチン接種によって病気に対する免疫を強くすることで、感染症の発症や重症化の予防に効果的だからです。
免疫力が低い子猫のうちは感染症にかかりやすいため、ワクチン接種を受ける回数が多くなります。室内で飼うのであれば不要だと考える方もいるかもしれませんが、猫が病気にかからず暮らせるよう、ワクチン接種は必ず行うようにしてください。
2. 手術
手術にかかる費用は、生涯で45万円と計算しています。※算出根拠:1歳までの避妊or去勢(11万円)、11年以降に2回手術(17万円/回)すると仮定して計算。
まず、猫をお迎えする際に、避妊または去勢手術を行うのが一般的です。これらの手術を行う理由の1つが、病気の予防です。
猫が発情すると、ホルモンの分泌によって乳腺が刺激され、乳腺腫瘍になる可能性があります。猫の乳腺腫瘍は悪性であることが多く、死に至る可能性もあるため、仮に室内で1匹飼う場合であっても避妊または去勢手術が推奨されているのです。
その後は、健康であれば手術は発生しませんが、異物誤飲や腎臓病などの発症が考えられます。1回の手術費用は症状や病気の内容によって異なりますが、いざという時にすぐ対処できるよう手術費用を確保しておく必要があります。
猫と暮らすあなたのワガママを叶えるieneko
執行ねこ員:猫をお迎えする際は、この記事でも紹介しているさまざまなアイテムを揃えないといけないよね。そういえば、白井君の会社は「ieneko(イエネコ)」っていう名前だったよね?白井君:おっしゃるとおりです、執行ねこ員。
執行ねこ員:猫をお迎えする際に必要なアイテムも販売しているの?
白井君:もちろんです!
ここで、ienekoというブランドについて紹介させてください。
ienekoは「猫と暮らすあなたのワガママを叶える」を、コンセプトにしています。以前から、僕は猫用グッズについてこのような気持ちがありました。
猫グッズは個人的に「ダサい…」と感じる…
猫にとっては必要だとしてもダサくてあまり部屋に置きたくない…
僕自身「猫もいて、自分の理想のライフスタイルも叶う」といった、暮らしを実現させてくれるブランドがあればいいなと思いましたが、なかなか見当たりません。そこで、そのようなブランドがないのであれば自身で創ろうと考え、ienekoという会社を立ち上げました。
近年では猫を飼う際に、室内での飼育が一般的です。飼い主様は猫との暮らしで癒しを得られる反面、ライフスタイルにおいて我慢していることが多いはずです。ienekoでは猫用品に対する小さな不満の種から、猫と一緒にできたら楽しい暮らしのアイデアを「ワガママのたね」と呼び、製品の開発につなげています。
実際に「ワガママのたね」をもとに開発・販売したのが、以下の製品です。
また、今後はインテリアに馴染む猫製品だけでなく猫と滞在できるカフェやホテル、猫が食べても大丈夫な花・植物を毎月届けるサブスクの開発なども視野にいれています。
ienekoは、猫との暮らしを満喫するあなたの「ワガママライフコーディネーター」です。毎日の思い出を増やせるような、ライフスタイルの提供を目指していますので、一度ienekoサイトにも遊びに来ていただけると嬉しいです!
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執行ねこ員:これからも可愛いアイテムを期待しているよ、白井君。
猫の生涯費用はそれなりにかかるため事前の準備が必要
猫の生涯費用は150〜300万と紹介されている記事を見かけますが、実際は約380万ほどかかります。また、猫の健康を考慮してフードにこだわる場合は、750万とほぼ倍の費用がかかります。この金額を目にした際、なかには「思った以上にお金がかかるな…」と、感じた方もいることでしょう。お迎えした猫は、その日からあなたの家族になります。1つの命を預かることは、それだけ多くのお金がかかるのです。
ただ、お迎えするときに、数百万というお金が一括で必要となるわけではありません。まずは、初期費用として23万ほど用意できれば、猫が快適な生活をおくるのに必要なアイテムは揃えられます。
この記事で紹介している金額は、あくまで一例です。そのため、必要以上にネガティブに捉える必要はありませんが、猫を飼うにはそれなりにお金がかかることを知っていただけると幸いです。