猫の歴史や起源を紐解く!猫はいつから日本にいるのかやペットになった理由も解説
「猫の歴史や起源を知りたい…」
「猫っていつから日本にいるの?」
「猫についてのおもしろい話を探している…」
このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか。
私たちの生活において身近な存在である猫ですが、もとから日本に生息していたわけではなく、海外からやってきたことをご存じでしょうか。
この記事では、猫と人間の歴史について解説します。最後までお読みいただくことで、猫の歴史や日本にやってきた理由が理解でき、より猫に対して詳しくなれるはずですよ。
白井君:たしかに、猫の祖先ってどのような生物なのか気になりますね。調べてみます。
現在ではペットとして飼われることの多い猫ですが、学術的な正式名称は「イエネコ」に分類されています。室内でペットとして飼われている猫や野良猫に限らず、すべてイエネコです。
イエネコの祖先は「リビアヤマネコ」と考えられており、今でも中東やアフリカなどで生息しています。リビアヤマネコは約13万年前に誕生し、約9,500年前から飼われていたと考えられています。
執行ねこ員:9,500年ってだいぶ前だね。
猫の起源は、約4,800〜6,500万年前の恐竜が絶滅したと言われる時代に生息していた「ミアキス」という生物だと言われています。
ミアキスの体は約30cmほどであり、長いしっぽとイタチに似た生物だと推測されています。ミアキスは猫だけでなく犬や熊、アザラシなどの祖先となる生物です。ミアキスのなかで、森で生活することを選んだ種類がネコ科の祖先になり、その後も進化を続けていったとされています。
また、ネコ科のなかで森を追われて砂漠や岩石地帯など、水や隠れる場所がない厳しい環境に適応した種類がリビアヤマネコです。そのため、ネコ科の系譜で言うと長い歴史を経て「ミアキス」⇒「リビアヤマネコ」⇒「イエネコ」へと、姿を変えていったとされています。
もともと森などで暮らしていた猫は、水や食料を求めて次第に人間の居住区へ姿を現すようになり、当時は主にネズミなどの害獣を食料としていたようです。人間も猫に対して、不利益をもたらす動物ではないと判断して容認したことから、共生が始まったとされています。
執行ねこ員:利害関係が一致していたんだね。
白井君:利害関係…。ビジネスパートナーのイメージが近いのかもしれませんね。
猫はエジプトからヨーロッパや中国を経て日本に来たとされていますが、時代によって大きく扱いが変わります。
また、猫の光る瞳のなかに「太陽神ラー」が宿っていると考えられ、神の化身として崇めていたのです。猫は暗闇でも、ものをとらえられます。そのため、猫の瞳は太陽の回転に従って変化し、夜になると太陽が猫の瞳を通じて下界を見ていると考えられていたようです。エジプトでは地位の高い人間と同様に埋葬されており、実際に猫のミイラが30万体も発掘されています。
この頃、ヨーロッパでは魔女の迫害が始まりました。世の中で起きている悪いことは、すべて魔女のせいにされたからです。猫は夜になると目が光り、高いところから落とされてもケガをしない姿から、魔女の手下として憎まれるようになってしまったのです。
この頃16〜17世紀のヨーロッパでは、ペストが大流行しました。ペストの流行を食い止めるには、原因となる生物を駆除する必要があり、その点で猫は最適な手段でした。ですが、ヨーロッパでは猫を虐殺してしまっていたため、被害を大きくしてしまったようです。
執行ねこ員:猫に対してそのような扱いをするからだ!
猫はエジプトからギリシャやローマなどを経て、大陸を移動する人間とともに中東やアジアにも広がりました。日本へは、中国経由で広がったと考えられています。一方で、猫がアメリカ大陸に渡ったのは約500年前、オーストラリア大陸に渡ったのは約400年前とつい最近のこととされています。
白井君:人間が大陸を見つけた順番に広がっていったとも言えそうですね。
執行ねこ員:なるほど。
白井君:諸説あるようですが、かなり昔からいたようですね。
猫が日本に来た時期は明らかになっていないものの、弥生時代にはすでに生息していたと考えられています。2011年に長崎県のカラカミ遺跡において、成熟した猫の前足と思われる骨が発掘されたからです。
日本で最も古い飼い猫の記録は、平安時代に宇多天皇が残した「寛平御記」での記述です。宇多天皇が、先帝・光考天皇から譲り受けた黒猫を大切に育てており、その様子を残していることがわかっています。寛平御記では「ほかの黒猫はみな浅黒い色であるが、この猫だけは漆黒」という記載があるため、この時代では猫の存在が珍しくないものだったと言えそうです。
また、猫は中国から日本に伝わっており、仏教の伝来とともにやってきたとされています。中国から日本へ船で渡る際に、害獣や虫による書物の食い荒らしを防ぐために猫を乗せてきたと言われています。また、猫は中国から日本への貢物として献上されることもあったようです。中国からやってきた猫たちは「唐猫」と呼ばれており、平安貴族の間で流行したと言われています。
猫は「源氏物語」や「枕草子」で、それぞれ取り上げられています。紫式部と清少納言は、いずれも猫を溺愛していたとされる一条天皇の後宮に仕えていました。そのため、猫が比較的身近な存在であったため、登場したのではと考えられています。その後も、日本では多くの文学作品に猫が登場するようになります。
執行ねこ員:吾輩は猫である
白井君:まさに夏目漱石の作品がその一例ですね!
執行ねこ員:吾輩は…猫であるッ!
白井君:いろいろとややこしいですね。
その後、日本では明治〜大正時代にかけてネズミ経由の伝染病が流行りました。日本では北里柴三郎が伝染病予防法を成立させたうえで、猫推奨策を出しました。猫推奨策とは、伝染病の原因となるネズミを駆除するために、猫の力を借りるというものです。この対策によって、伝染病が拡大してから4年後に終結しました。
近年、猫が室内で飼われる「イエネコ化」したのは、平成の中期と言われています。法律の改正も影響し、猫も動物として当たり前の権利を人間が授けるべきといった考えが広まり、飼い方にも大きな変化がありました。昔は穀物や書物を守るために飼われていた猫も、逆に今ではネズミを見たことがないというケースも多いことでしょう。
執行ねこ員:ネズミなんて見たことないし、見たくない!
白井君:おっしゃるとおりです、執行ねこ員。
ここで、ienekoというブランドについて紹介させてください。
ienekoは「猫と暮らすあなたのワガママを叶える」を、コンセプトにしています。以前から、僕は猫用グッズについてこのような気持ちがありました。
猫グッズは個人的に「ダサい…」と感じる…
猫にとっては必要だとしてもダサくてあまり部屋に置きたくない…
僕自身「猫もいて、自分の理想のライフスタイルも叶う」といった、暮らしを実現させてくれるブランドがあればいいなと思いましたが、なかなか見当たりません。そこで、そのようなブランドがないのであれば自身で創ろうと考え、ienekoという会社を立ち上げました。
昔と違い、今では室内で猫を飼うのが一般的です。そのため、飼い主様は猫との暮らしで癒しを得られる反面、ライフスタイルにおいて我慢していることが多いはずです。ienekoでは猫用品に対する小さな不満の種から、猫と一緒にできたら楽しい暮らしのアイデアを「ワガママのたね」と呼び、製品の開発につなげています。
実際に「ワガママのたね」をもとに開発・販売したのが、以下の製品です。
また、今後はインテリアに馴染む猫製品だけでなく猫と滞在できるカフェやホテル、猫が食べても大丈夫な花・植物を毎月届けるサブスクの開発なども視野にいれています。
ienekoは、猫との暮らしを満喫するあなたの「ワガママライフコーディネーター」です。毎日の思い出を増やせるような、ライフスタイルの提供を目指していますので、一度ienekoサイトにも遊びに来ていただけると嬉しいです!
ieneko公式サイトはこちら
執行ねこ員:ienekoを通じてイエネコとの暮らしに選択肢が増えるといいね。期待しているよ白井君。
今でこそ猫は多くの方に愛されるペットとしての立場を確立していますが、室内で飼われるようになったのはつい最近の話です。猫の歴史を振り返ると、16〜17世紀頃には迫害されていた時期がありました。しかし、時代が変わり今では私たち人間にとって癒しを与えてくれる存在になっています。
猫たちがこれからも幸せな時間を過ごしていけるよう、引き続き愛情を込めてお世話をしていただければと思います!
参照元:ねこ検定初級編、ねこ検定中級・上級編
「猫っていつから日本にいるの?」
「猫についてのおもしろい話を探している…」
このような疑問や悩みを抱えていないでしょうか。
私たちの生活において身近な存在である猫ですが、もとから日本に生息していたわけではなく、海外からやってきたことをご存じでしょうか。
この記事では、猫と人間の歴史について解説します。最後までお読みいただくことで、猫の歴史や日本にやってきた理由が理解でき、より猫に対して詳しくなれるはずですよ。
今いる猫はどうやって生まれた?歴史と起源を解説
執行ねこ員:白井君。われわれ猫の祖先がどのような生き物だったのか知りたいなぁ。白井君:たしかに、猫の祖先ってどのような生物なのか気になりますね。調べてみます。
現在ではペットとして飼われることの多い猫ですが、学術的な正式名称は「イエネコ」に分類されています。室内でペットとして飼われている猫や野良猫に限らず、すべてイエネコです。
イエネコの祖先は「リビアヤマネコ」と考えられており、今でも中東やアフリカなどで生息しています。リビアヤマネコは約13万年前に誕生し、約9,500年前から飼われていたと考えられています。
執行ねこ員:9,500年ってだいぶ前だね。
猫の起源は、約4,800〜6,500万年前の恐竜が絶滅したと言われる時代に生息していた「ミアキス」という生物だと言われています。
ミアキスの体は約30cmほどであり、長いしっぽとイタチに似た生物だと推測されています。ミアキスは猫だけでなく犬や熊、アザラシなどの祖先となる生物です。ミアキスのなかで、森で生活することを選んだ種類がネコ科の祖先になり、その後も進化を続けていったとされています。
また、ネコ科のなかで森を追われて砂漠や岩石地帯など、水や隠れる場所がない厳しい環境に適応した種類がリビアヤマネコです。そのため、ネコ科の系譜で言うと長い歴史を経て「ミアキス」⇒「リビアヤマネコ」⇒「イエネコ」へと、姿を変えていったとされています。
猫と人間の歴史
猫と人間の歴史は新石器時代からあり、当時は人の食物を狙うネズミ番だったと言われています。もともと森などで暮らしていた猫は、水や食料を求めて次第に人間の居住区へ姿を現すようになり、当時は主にネズミなどの害獣を食料としていたようです。人間も猫に対して、不利益をもたらす動物ではないと判断して容認したことから、共生が始まったとされています。
執行ねこ員:利害関係が一致していたんだね。
白井君:利害関係…。ビジネスパートナーのイメージが近いのかもしれませんね。
猫はエジプトからヨーロッパや中国を経て日本に来たとされていますが、時代によって大きく扱いが変わります。
1. エジプトで神の化身として崇められる
猫は紀元前2,000年頃、古代エジプト人に崇拝されていました。猫は人間にとって有害である、蛇や鳥などの動物を駆除していたからです。また、猫の光る瞳のなかに「太陽神ラー」が宿っていると考えられ、神の化身として崇めていたのです。猫は暗闇でも、ものをとらえられます。そのため、猫の瞳は太陽の回転に従って変化し、夜になると太陽が猫の瞳を通じて下界を見ていると考えられていたようです。エジプトでは地位の高い人間と同様に埋葬されており、実際に猫のミイラが30万体も発掘されています。
2. 魔女とともに迫害の対象になる
その後、ヨーロッパに渡った猫ですが、次第に崇拝の対象ではなくなっていきます。しばらくの間はネズミ退治としての役割をこなしたり、上流階級の人たちによって愛されたりしていたものの、キリスト教の普及とともに迫害されるようになりました。この頃、ヨーロッパでは魔女の迫害が始まりました。世の中で起きている悪いことは、すべて魔女のせいにされたからです。猫は夜になると目が光り、高いところから落とされてもケガをしない姿から、魔女の手下として憎まれるようになってしまったのです。
この頃16〜17世紀のヨーロッパでは、ペストが大流行しました。ペストの流行を食い止めるには、原因となる生物を駆除する必要があり、その点で猫は最適な手段でした。ですが、ヨーロッパでは猫を虐殺してしまっていたため、被害を大きくしてしまったようです。
執行ねこ員:猫に対してそのような扱いをするからだ!
3. 伝染病の駆除に貢献し人間の移動とともに広がる
その後、18世紀に入ってからヨーロッパではネズミによる伝染病が蔓延しました。その際に、猫のネズミを退治する能力に注目が集まり、駆除に大きく貢献したことから扱いが見直されたと言われています。猫はエジプトからギリシャやローマなどを経て、大陸を移動する人間とともに中東やアジアにも広がりました。日本へは、中国経由で広がったと考えられています。一方で、猫がアメリカ大陸に渡ったのは約500年前、オーストラリア大陸に渡ったのは約400年前とつい最近のこととされています。
白井君:人間が大陸を見つけた順番に広がっていったとも言えそうですね。
執行ねこ員:なるほど。
猫はいつからいる?日本に来た理由と合わせて紹介
執行ねこ員:海外の歴史はわかったけど、猫は日本にいつからいるのだろう?白井君:諸説あるようですが、かなり昔からいたようですね。
猫が日本に来た時期は明らかになっていないものの、弥生時代にはすでに生息していたと考えられています。2011年に長崎県のカラカミ遺跡において、成熟した猫の前足と思われる骨が発掘されたからです。
日本で最も古い飼い猫の記録は、平安時代に宇多天皇が残した「寛平御記」での記述です。宇多天皇が、先帝・光考天皇から譲り受けた黒猫を大切に育てており、その様子を残していることがわかっています。寛平御記では「ほかの黒猫はみな浅黒い色であるが、この猫だけは漆黒」という記載があるため、この時代では猫の存在が珍しくないものだったと言えそうです。
また、猫は中国から日本に伝わっており、仏教の伝来とともにやってきたとされています。中国から日本へ船で渡る際に、害獣や虫による書物の食い荒らしを防ぐために猫を乗せてきたと言われています。また、猫は中国から日本への貢物として献上されることもあったようです。中国からやってきた猫たちは「唐猫」と呼ばれており、平安貴族の間で流行したと言われています。
猫は「源氏物語」や「枕草子」で、それぞれ取り上げられています。紫式部と清少納言は、いずれも猫を溺愛していたとされる一条天皇の後宮に仕えていました。そのため、猫が比較的身近な存在であったため、登場したのではと考えられています。その後も、日本では多くの文学作品に猫が登場するようになります。
執行ねこ員:吾輩は猫である
白井君:まさに夏目漱石の作品がその一例ですね!
執行ねこ員:吾輩は…猫であるッ!
白井君:いろいろとややこしいですね。
猫がペットになった理由は穀物や書物を守るため
猫が日本でペットになった理由は、海外同様に穀物や書物をネズミから守る役割があったからだと考えられています。江戸時代に入り、徳川綱吉によって生類憐れみの令が制定されました。その結果、一部の人間しか飼えなかったとされる猫が外に放たれて、あちこちでその姿を確認されるようになります。その後、日本では明治〜大正時代にかけてネズミ経由の伝染病が流行りました。日本では北里柴三郎が伝染病予防法を成立させたうえで、猫推奨策を出しました。猫推奨策とは、伝染病の原因となるネズミを駆除するために、猫の力を借りるというものです。この対策によって、伝染病が拡大してから4年後に終結しました。
近年、猫が室内で飼われる「イエネコ化」したのは、平成の中期と言われています。法律の改正も影響し、猫も動物として当たり前の権利を人間が授けるべきといった考えが広まり、飼い方にも大きな変化がありました。昔は穀物や書物を守るために飼われていた猫も、逆に今ではネズミを見たことがないというケースも多いことでしょう。
執行ねこ員:ネズミなんて見たことないし、見たくない!
イエネコとの暮らしを楽しくするieneko
執行ねこ員:そういえば、白井君の会社は「ieneko(イエネコ)」っていう名前だったよね?だとすると猫に関連するサービスを展開しているのかな?白井君:おっしゃるとおりです、執行ねこ員。
ここで、ienekoというブランドについて紹介させてください。
ienekoは「猫と暮らすあなたのワガママを叶える」を、コンセプトにしています。以前から、僕は猫用グッズについてこのような気持ちがありました。
猫グッズは個人的に「ダサい…」と感じる…
猫にとっては必要だとしてもダサくてあまり部屋に置きたくない…
僕自身「猫もいて、自分の理想のライフスタイルも叶う」といった、暮らしを実現させてくれるブランドがあればいいなと思いましたが、なかなか見当たりません。そこで、そのようなブランドがないのであれば自身で創ろうと考え、ienekoという会社を立ち上げました。
昔と違い、今では室内で猫を飼うのが一般的です。そのため、飼い主様は猫との暮らしで癒しを得られる反面、ライフスタイルにおいて我慢していることが多いはずです。ienekoでは猫用品に対する小さな不満の種から、猫と一緒にできたら楽しい暮らしのアイデアを「ワガママのたね」と呼び、製品の開発につなげています。
実際に「ワガママのたね」をもとに開発・販売したのが、以下の製品です。
また、今後はインテリアに馴染む猫製品だけでなく猫と滞在できるカフェやホテル、猫が食べても大丈夫な花・植物を毎月届けるサブスクの開発なども視野にいれています。
ienekoは、猫との暮らしを満喫するあなたの「ワガママライフコーディネーター」です。毎日の思い出を増やせるような、ライフスタイルの提供を目指していますので、一度ienekoサイトにも遊びに来ていただけると嬉しいです!
ieneko公式サイトはこちら
執行ねこ員:ienekoを通じてイエネコとの暮らしに選択肢が増えるといいね。期待しているよ白井君。
猫の歴史は長いが室内で飼われるようになったのは最近になってから
猫の歴史を紐解いていくと、人間の穀物や書物を襲うネズミなどの害獣に対して、ハンターとして駆除する役割を担っていたことがわかりました。猫が犬と比べてわかりやすく懐かないのは、野生生物として人と適度な距離感があったからだとも考えられます。今でこそ猫は多くの方に愛されるペットとしての立場を確立していますが、室内で飼われるようになったのはつい最近の話です。猫の歴史を振り返ると、16〜17世紀頃には迫害されていた時期がありました。しかし、時代が変わり今では私たち人間にとって癒しを与えてくれる存在になっています。
猫たちがこれからも幸せな時間を過ごしていけるよう、引き続き愛情を込めてお世話をしていただければと思います!
参照元:ねこ検定初級編、ねこ検定中級・上級編