保護猫がなつかない3つの理由!なついてもらうために飼い主さんができること

保護猫をお迎えしたもののなかなかコミュニケーションが取れず、飼い主さんの立場からすると、このまま猫ちゃんがなついてくれないのではと不安になっていないでしょうか。そもそも、保護猫はなつかないという印象を持っている人もいるかもしれません。

保護猫がなつかないと感じる場合、気づかないうちに飼い主さんが猫ちゃんの嫌がる行為をしているケースがあります。また、保護猫だからといってなつかないわけではありません。ただし、保護される前の環境次第では、なつかない猫ちゃんがいるのも事実です。

この記事では、保護猫がなつかない理由を中心に解説します。最後までお読みいただくことで、猫ちゃんがなつきやすくなるためにできることも理解できますよ。
目次

保護猫はなつかないって本当?
保護猫がなつかない3つの理由
保護猫になついてもらうためにできる3つのこと
保護猫が懐かずに威嚇してくる場合は無視するのもあり
一生なつかない猫がいるのも事実
保護猫団体も利用しているienekoのアイテム
保護猫がなついてくれるまで気長にお世話を続けよう

※登場キャラクター
・白井君
株式会社ienekoの代表取締役で「猫と暮らすあなたのワガママを叶える」をコンセプトにしており、ケージやキャットハウスなどを販売。コラムでは、これから猫をお迎えする方や、すでに猫を飼っている飼い主さん向けに、ためになる情報の発信を心がけている。執行ねこ員の飼い主。


・執行ねこ員
白井君に飼われている猫。わからないことがあったら白井君に質問して、すぐに答えさせる。性格はワガママ。

保護猫はなつかないって本当?


執行ねこ員:白井君。まさか、保護猫はなつかないっていうイメージを持っていないよね?

白井君:急にどうされたのでしょうか…。

執行ねこ員:どう思う?

白井君:実際になつかないかどうかは別として、そのようなイメージを持つ人がいるのはわかる気も…。

執行ねこ員:もう一度聞くよ。どう思う?

白井君:間違っていると思います…。

保護猫がなつくかどうかは、保護される前の環境や猫ちゃんの性格によります

保護猫の場合、保護される経緯を踏まえてなつかないイメージを持っている人がいるかもしれません。たしかに、懐きにくい猫ちゃんもいるのは事実です。一方で、保護された猫ちゃんであっても飼い主さんになつきやすい子もいます。

執行ねこ員:心を開こうと思わせられない人間が悪いんだよ。

白井君:たしかに、それは一理あるかもしれませんね…。

保護猫がなつかない3つの理由


保護猫がなついてくれないと感じる場合、お迎え先の環境や飼い主さんの行動に問題があることも考えられます。ここでは、保護猫がなつかない理由を3つ紹介します。
  1. 嫌いな臭いに反応している
  2. 大きな音を発している
  3. しつこく触れようとする

保護猫をお迎えしたもののなついてもらえないと感じる方は、これから紹介する内容に対して心当たりがないかチェックしてみてください。

1. 嫌いな臭いに反応している

猫ちゃんの嫌がる臭いを発していることで、なつかないことがあります。

具体的には、以下のような臭いです。
  1. 柑橘系
  2. 香水
  3. タバコ

柑橘系の臭いは、普段からオレンジやグレープフルーツを食べたり、芳香剤として利用したりしている方も多いはずです。香水に関しても出かける前に部屋で使用したり、ルームフレグランスとして使ったりしている方もいることでしょう。

執行ねこ員:結構ありがちだよね。

白井君:猫ちゃんとの生活とは分けて考えている方も多いかもしれません。

また、タバコの臭いも人間が感じる以上に猫ちゃんは敏感です。猫ちゃんの前で吸わなくても臭いが残っていたり、外出時にタバコを吸っている人の近くにいた場合、衣類に付着してしまうこともあるはずです。普段から身に付けている衣服や小物に、タバコの臭いがついていないか確認してみましょう。

2. 大きな音を発している

大きな音を発していることで、猫ちゃんに嫌われてしまっている可能性があります。

猫ちゃんは、人間よりも聴覚が優れています。人間にとっては普通のボリュームでも、猫ちゃんにとっては騒音のように感じる場合もあるため注意しましょう。

また、ここでの大きな音とは人が話す声の大きさだけでなく、テレビや外で行われている工事の音なども含まれます。新しく連れてこられた環境で大きな音を耳にすると、猫ちゃんがびっくりして警戒心を強めてしまう可能性があります。

3. しつこく触れようとする

なついてほしいがゆえにしつこく触れようとしてしまい、猫ちゃんがなつかないケースもあります。

とくに、お迎えしてすぐの頃や新しい環境に慣れていないタイミングなどは、猫ちゃんは警戒心が強いです。猫ちゃんをお迎えしてから、なついてもらおうと必要以上に構っていないでしょうか。

執行ねこ員:いきなりフレンドリーに来られても困るんだよね。

白井君:ちょっと警戒してしまうかもしれませんね…。

もちろん、猫ちゃんとの関係を築いていくためにスキンシップは必要です。しかし、猫ちゃんが心を開いていないタイミングでの過剰なスキンシップは逆効果です。お迎え当初から、しつこく触れようとするのは避けましょう、

保護猫になついてもらうためにできる3つのこと


ここでは、保護猫になついてもらうためにできることを紹介します。
  1. リラックスできる環境を整える
  2. 落ち着いた態度で接する
  3. 猫のペースに合わせる

それぞれ、保護猫になついてもらうためには重要なポイントです。猫ちゃんがなついてくれずに悩んでいる方や、これから保護猫をお迎えする予定の方は、ぜひ参考にしてくださいね。

1. リラックスできる環境を整える

まずは、猫ちゃんがリラックスできる環境を整えましょう。

保護猫の場合、新しい環境へ連れてこられた際に周囲を警戒していることが考えられます。飼い主さんを含む周囲の視線を気にしているようであれば、ケージに布をかけるなどして落ち着いて過ごせる環境をつくってあげましょう。

>>猫ケージに布をかける7つの目的!カバーの選び方や適した布がない場合の代替品も紹介

また、日頃から香水やルームフレグランスを使っている人は猫ちゃんが過ごす部屋だけでなく、自分の衣類に嫌がる臭いがついていないか確認しましょう

2. 落ち着いた態度で接する

猫ちゃんが大きな声や音に反応しないよう、落ち着いた態度で接するように心がけましょう。

時間に追われているときなどは、ついバタバタしてしまいがちです。猫ちゃんは声だけでなく、動きにも反応します。とくに急いでいたり、焦っていたりする際の行動は猫ちゃんが過敏に反応してしまうことがあります。

飼い主さんへの警戒心を強めてしまう場合があるため、猫ちゃんと関わる際は落ち着いた態度で接するようにしましょう。

白井君:あわわわわ。午後から外出しないといけないのに、まだ買い物をすませていません…!どうしましょう!執行ねこ員…!

執行ねこ員:買い物ぐらい後でいいじゃない。少しは落ち着きなさいよ。というか、そんなに急いでなにか買う必要あるの?

白井君:執行ねこ員のおやつがなくなってしまいそうで…。

執行ねこ員:行け!!!いますぐ行け!!!

3. 猫のペースに合わせる

保護猫をお迎えした場合は、新しい環境へ慣れて飼い主さんに心を開くまでは、猫ちゃんのペースに合わせてあげましょう。

人の立場からすると、里親のいない猫ちゃんを引き取るという行為は素敵なことであり、なるべく早く行えた方がいいと考えることでしょう。しかし、猫ちゃんの立場からすると、いきなり違う環境に連れてこられたことになります。不安に感じることもあれば、新しい環境や家族に対して警戒するのも当然のことです。

すぐに触れようとするのではなく、猫ちゃんのペースに合わせながら少しずつスキンシップを取っていきましょう

保護猫がなつかずに威嚇してくる場合は無視するのもあり


お迎えした猫ちゃんがなつかずに、お世話をしようとした際に威嚇してくる場合はあえて無視するのも1つの方法です。

執行ねこ員:無視するな!

白井君:お気持ちはわかりますが…。

飼い主さんがむやみに反応すると、威嚇することは効果があると認識してしまうからです。

執行ねこ員:ぐぬぬ。

白井君:図星ですか。

また、威嚇しながら目を合わせてくる場合も無視して問題ありません。威嚇に対して反応しないことで、危害を加える存在ではないと認識し、少しずつ心を開いてくれる場合もあります。

一生なつかない猫がいるのも事実


保護猫には、一生なつかない猫ちゃんがいるのも事実です。主な理由としては、2つ考えられます。
  1. 野良猫として過ごす時間が長かった
  2. 以前に人から嫌なことをされたトラウマがある

保護される経緯は、猫ちゃんによってさまざまです。なかには、野良猫として外で長く生活して成猫になり、保護されるケースもあります。小さい頃から外で過ごし、人とのかかわりがないまま育った猫ちゃんの場合、どれだけお世話をしてもなつかない場合が考えられます。

また、人から嫌なことをされるなどして、トラウマを持っている猫ちゃんもなつきにくいです。とくに、虐待などを受けていた猫ちゃんの場合は警戒心が強いです。

一生懸命お世話をすれば、いつかは心を開いてくれると考えている方もいるかもしれません。しかし、残念ながら保護された経緯や過去の生活環境によっては、なつかない猫ちゃんもいるのです。

執行ねこ員:トラウマは簡単に消せるものではないからね。

白井君:小さい頃からの環境に慣れてしまうと、大人になってから生活習慣や考え方を変えるのは難しいですからね…。

執行ねこ員:人間にも言えるね。

白井君:そ、そうですね…。

保護猫団体も利用しているienekoのアイテム


執行ねこ員:そういえば、白井君のienekoという会社は猫に関するサービスを展開しているんだよね。

白井君:おっしゃるとおりです!

執行ねこ員:ienekoってどんな会社なの?

白井君:ありがとうございます!ここでienekoの紹介をさせてください!

ienekoは猫と暮らす選択肢を増やしたいあなたのためのワガママコーディネーターであり、猫ちゃんと暮らす人々の選択肢が豊かになるようなプロダクトを開発しています。

執行ねこ員:ふむふむ。具体的には?

たとえば、ienekoで販売されているケージはサイズや素材にこだわっており、猫ちゃんにとって過ごしやすいだけではありません。スライドドアや猫砂ブロック、お掃除トレイなど機能性にも優れています。

天然ブナ素材を使用した自然の気の質感は、デザイン性が高くインテリアになじみやすいことから、飼い主さん目線でも魅力を感じてもらえるようなつくりになっています。

執行ねこ員:なるほど。なるほど。

また、ienekoケージは一般の方だけでなく、坂上忍さんのような保護猫活動を積極的に行っている方にもご利用いただいています

執行ねこ員:保護猫活動に積極的な方に利用していただいているのは嬉しいね!

ienekoでは猫に関するさまざまな情報を公式サイト内のコラムや、InstagramなどのSNSで発信しています。

Instagramでは実際の商品画像や、ienekoならではの企画なども行っていますのでぜひフォローしてくださいね!
執行ねこ員:フォローはこちらから!

>>ieneko(イエネコ/いえねこ)|猫インテリア&韓国セレクトアイテム(Instagramアカウント)

保護猫がなついてくれるまで気長にお世話を続けよう


保護猫は、他の猫ちゃんと比べてなつかないイメージを持っている人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。ただし、保護される経緯や過去の生活環境によっては、心を開くまで時間がかかる猫ちゃんもいるのは事実です。

一方で、保護猫の場合、譲渡する前に保護猫団体の方で人馴れするために訓練しているケースもあります。そのため、猫ちゃんがなつかないのは、お迎え先の環境や飼い主さんの行動に問題がある場合も考えられます。

猫ちゃんをお迎えした際に、なついてほしいからとすぐにスキンシップを取ろうとすると逆効果です。新しい環境に慣れるまで、猫ちゃんのペースで接してあげるように心がけましょう。