保護猫を病院へ連れて行けない場合はどうしたらいい?逃げる・暴れるなどお悩み別に5つの対策を紹介

保護猫をお迎えした方のなかで、さまざまな理由から病院へ連れていけずに悩んでいる方はいないでしょうか。猫ちゃんを病院へ連れて行く際、キャリーケースの中へスムーズに入ってもらえる方法があれば知りたい方もいるはずです。

猫ちゃんを動物病院へ連れて行き、必要な診察や治療を受けさせることは飼い主さんの義務です。とくに野良猫を保護した場合は、感染症などの病気を持っている可能性があるため、必ず動物病院へ連れて行かなければなりません。

この記事では、保護猫を病院へ連れていけない方が抱えている悩みや、その対策について解説します。最後までお読みいただくことで、保護猫を病院へ連れて行く際の悩みが解消されるはずですよ。
目次

保護猫を病院へ連れて行けない方が抱える5つの悩み
保護猫を病院へ連れて行けない場合の5つの対策
野良猫を保護した場合は必ず動物病院へ連れて行く
病院へ連れていけない場合は保護せず保健所などへ相談する
保護猫団体も利用しているienekoのアイテム
猫ちゃんのためにも診察や治療が受けられる環境を整えよう

※登場キャラクター
・白井君
株式会社ienekoの代表取締役で「猫と暮らすあなたのワガママを叶える」をコンセプトにしており、ケージやキャットハウスなどを販売。コラムでは、これから猫をお迎えする方や、すでに猫を飼っている飼い主さん向けに、ためになる情報の発信を心がけている。執行ねこ員の飼い主。


・執行ねこ員
白井君に飼われている猫。わからないことがあったら白井君に質問して、すぐに答えさせる。性格はワガママ。

保護猫を病院へ連れて行けない方が抱える5つの悩み


執行ねこ員:白井君。保護猫を病院へ連れて行けない…という人がいるみたいだけどそれって本当?

白井君:はい。飼い主さんにもいろいろな都合があるみたいですね…。

保護猫を病院へ連れて行けない方が抱える悩みは、大きく5つに分けられるのではないでしょうか。
  1. なかなか捕まらない
  2. 病院にトラウマがある
  3. 連れて行く時間がない
  4. 近くに動物病院がない
  5. 治療を受けるお金がない

それぞれ、順番に見ていきましょう。

1. なかなか捕まらない

1つ目は猫ちゃんがなかなか捕まらず、病院へ連れていけないケースです。保護猫の場合、捕まらない理由として触らせてもらえない、逃げる、隠れるなどの理由があります。

猫ちゃんのためとはいえ露骨に嫌がったり暴れたりする姿を見て、目に見えて病気を抱えていないのであれば、無理矢理連れて行く気にならないという方もいるようです。

2. 病院にトラウマがある

保護した猫ちゃんが病院に対してトラウマを抱えており、キャリーケースに入ろうとしない場合もあります。

過去に病院で嫌な思いをしていると、キャリーケースを見ただけで暴れるなどの拒絶反応を示す猫ちゃんがいます。仮に病院までは連れていけても、周りからの視線が気になり、待合室で待つ際や診察時に暴れてしまう場合もあるようです。

執行ねこ員:トラウマはすぐに解消できるものではないからね。

白井君:新しく里親になる立場の方だと、過去のトラウマには対処しようがないですしね…

3. 連れて行く時間がない

お迎えした飼い主さんが時間を取れず、動物病院へ連れていけないケースもあります。

なかには、猫を飼う予定はなかったものの、家の前にいた子猫をほっておけず連れて帰ったという方もいるのではないでしょうか。日中はケージの中に入れてから家を出るため、仕事から帰って来たらご飯をあげるなどの面倒は見られるものの、定期的に動物病院へ行く時間は取れないという方もいます。

仕事終わりでは動物病院が閉まっており、休みの日だと休診になっていることもあります。

4. 近くに動物病院がない

近くに動物病院がないことで、猫ちゃんを連れていけない方もいます。住んでいるエリアによっては、簡単な診察であれば診てくれたとしても、症状によっては対応してもらえないこともあるでしょう。

仮に、別の動物病院を紹介されたとしても、遠くて通えないというケースも考えられます。

執行ねこ員:住んでいるエリアによっては、動物病院が近くにない方もいるよね。

白井君:通える距離であっても、診療時間に合わせなければなりませんので難しいですよね…。

5. 治療を受けるお金がない

治療を受けるお金がなく、保護した猫ちゃんを動物病院へ連れていけないという方もいるようです。

善意で保護猫活動を行っている方の場合、手術費用だけでなく毎日のフードやトイレなどにもお金がかかります。もともと猫を飼うつもりはなくても、道端で弱っている猫ちゃんを見つけて保護した方もいることでしょう。仮に手術が必要な場合、金額もそれなりにかかります。

かわいそうだからと野良猫を保護しても、ワクチン接種などであればともかく、高額な手術費用まで負担できないという方もいるようです。

保護猫を病院へ連れて行けない場合の5つの対策


執行ねこ員:とはいえ、病院へは連れて行ってもらわないとね。挙げられた悩みに対して、それぞれ解決方法はないの?

白井君:ありますよ!できることから進めていきましょう!

ここでは、保護猫を病院へ連れて行けない場合の対策について紹介していきます。
  1. 普段からキャリーケースに慣れさせる
  2. 洗濯ネットの中に入れてあげる
  3. 動物保護団体に相談する
  4. 往診サービスを利用する
  5. 助成金を利用する

保護猫を病院へ連れて行けずに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

1. 普段からキャリーケースに慣れさせる

猫ちゃんがキャリーケースの中へ入ってくれずに病院へ連れていけない場合は、普段から慣れてもらうことが大事です。たとえば、家にいる間はキャリーケースで過ごすのも1つです。

また、キャリーケースの中に入ってもらえない場合は、なかでおやつをあげるなどの方法もあります。キャリーケースに対して、嫌な印象を持たせない工夫が必要です。

執行ねこ員:嫌な空間だと感じなければ、猫も入ってくれるのでは?

白井君:キャリーケースの中にいると得をすると思ってもらえるといいですよね!

2. 洗濯ネットの中に入れてあげる

動物病院へ連れて行く際に、洗濯ネットの中に入れてあげることで落ち着く猫ちゃんもいます。

洗濯ネットは猫ちゃんの身体に密着し、程よく動きを制限できるので診察もしやすいだけでなく、狭い場所が好きな猫ちゃんにとっても安心できます。洗濯ネットに入れてあげる際は、猫ちゃんよりも大きいサイズのものを用意し、呼吸がしやすいように粗目のものを選びましょう。

3. 動物保護団体に相談する

近隣の動物保護団体に相談するのも1つの方法です。動物保護団体が代わりに病院へ連れて行ってくれるわけではありませんが、内容次第では相談にのってもらえます。

白井君:提携している病院を紹介してもらえる場合もありますよ!

執行ねこ員:金額について相談できる場合もあるみたいだね。

動物保護団体から猫ちゃんをお迎えした場合は、保護主さんにも相談してみましょう。

4. 往診サービスを利用する

動物病院によっては、往診サービスを行っている場合があります。

往診サービスを利用すれば、車を持っておらず動物病院へ連れて行くのが難しい方でも診察を受けられます。住んでいるエリアで、往診を行っている動物病院がないか確認しましょう。

5. 助成金を利用する

住んでいるエリアによっては、市区町村から助成金をもらえます。病気になってしまった際に、治療費用を直接支援してくれるわけではありませんが、エリアによっては一定の金額を補助してもらえる場合があります。

去勢手術などの費用を負担してもらえることもあるので、利用できる助成金制度がないか調べてみましょう。

執行ねこ員:おやつに関する助成金はないの?

白井君:そのような話は聞きませんね…。

野良猫を保護した場合は必ず動物病院へ連れて行く


野良猫を保護した場合は、必ず動物病院へ連れて行きましょう。見た目ではわからないような病気を抱えている場合があるからです。

執行ねこ員:白井君をシカトしたくなる病とか?

白井君:初めて聞きましたが…。

先住猫がいる場合は、保護した猫ちゃんが感染症などの病気を移してしまう可能性もあります。猫ちゃんが健康な生活を送れるように、必要な治療を受けさせてあげましょう。

執行ねこ員:病気を持っているかどうかは、人間の目ではわからないこともあるからね。

白井君:気づかないうちに、先住猫も感染してしまったとならないよう、野良猫を保護した場合は必ず動物へ連れて行きましょう!

病院へ連れていけない場合は保護せず保健所などへ相談する


日中は仕事で忙しくて時間を取れない、病院で治療を受けさせるお金がないなどの場合は、かわいそうな猫ちゃんを見つけても保護しない選択肢もあります。

執行ねこ員:難しい問題だね。

白井君:面倒を見られないからと言って、見て見ぬふりをするのも辛いですしね…。

もちろん、猫ちゃんをそのまま放置するという意味ではありません。仮に野良猫と思われる猫ちゃんを見つけた場合は、住んでいるエリアの保健所や動物愛護センターに連絡するのも1つの選択肢です。

道端でケガをしている野良猫がいた際に、かわいそうだから保護してあげたいと考える方もいることでしょう。野良猫の場合は、感染症など何かしらの病気を持っていることもあるため、少なからず治療費用がかかることも多いです。

しかし、せっかく保護しても何かしらの理由で病院へ連れていけないのであれば、猫ちゃんにかわいそうな思いをさせることになります。

執行ねこ員:貯蓄するために保護主さんが無理な生活をして、結果的に体調を崩しても良くないからね。

白井君:おっしゃるとおりです。

保護猫団体も利用しているienekoのアイテム


執行ねこ員:そういえば、白井君のienekoという会社は猫に関するサービスを展開しているんだよね。

白井君:おっしゃるとおりです!

執行ねこ員:ienekoってどんな会社なの?

白井君:ありがとうございます!ここでienekoの紹介をさせてください!

ienekoは猫と暮らす選択肢を増やしたいあなたのためのワガママコーディネーターであり、猫ちゃんと暮らす人々の選択肢が豊かになるようなプロダクトを開発しています。

執行ねこ員:ふむふむ。具体的には?

たとえば、ienekoで販売されているケージはサイズや素材にこだわっており、猫ちゃんにとって過ごしやすいだけではありません。スライドドアや猫砂ブロック、お掃除トレイなど機能性にも優れています。

天然ブナ素材を使用した自然の気の質感は、デザイン性が高くインテリアになじみやすいことから、飼い主さん目線でも魅力を感じてもらえるようなつくりになっています。

執行ねこ員:なるほど。なるほど。

また、ienekoケージは一般の方だけでなく、坂上忍さんのような保護猫活動を積極的に行っている方にもご利用いただいています

執行ねこ員:保護猫活動に積極的な方に利用していただいているのは嬉しいね!

ienekoでは猫に関するさまざまな情報を公式サイト内のコラムや、InstagramなどのSNSで発信しています。

Instagramでは実際の商品画像や、ienekoならではの企画なども行っていますのでぜひフォローしてくださいね!

執行ねこ員:フォローはこちらから!

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猫ちゃんのためにも診察や治療が受けられる環境を整えよう


保護猫をお迎えした方のなかには、さまざまな理由で動物病院へ連れていけないケースがあります。しかし、病院へ連れていき、診察や必要な治療を受けさせてあげることは飼い主さんの義務です。

日頃からキャリーケースに慣れさせたり、往診を依頼したりするなどできることは多々あります。猫ちゃんが毎日元気で過ごせるように、動物病院で必要な治療を受けられるようにしてあげましょう!