保護猫のトライアルとは?申し込む流れやお迎え前に必要なものまで徹底解説

保護猫のトライアルについて言葉自体は聞いたことがあるものの、正式譲渡と何が違うのか理解できていない方もいるのではないでしょうか。トライアルを迎えるにあたって、必要なものを知りたい方もいるはずです。

保護猫のトライアルとは、正式譲渡前に猫ちゃんとお試しで過ごす期間のことです。トライアル期間を通じて、猫ちゃんと里親を希望する方が問題なく生活していけるかどうか見極めます。

この記事では、保護猫のトライアルについて詳しく解説します。最後までお読みいただくことで、保護猫のトライアルに関するさまざまな疑問や不安が解消されるはずですよ。
目次

保護猫のトライアルとは譲渡前にお試しで過ごす期間のこと
保護猫のトライアルと正式譲渡の違い
保護猫のトライアル期間は団体や施設によって変わる
保護猫のトライアルを申し込む流れ
保護猫のトライアルで必要なもの
トライアル期間中は環境に慣れることが優先
保護猫のトライアル期間で見極めを行うポイント
猫をトライアル期間中に返したい場合は保護主さんへ連絡
保護猫団体も利用しているienekoのアイテム
保護猫をお迎えするにあたってトライアルは重要な期間

※登場キャラクター
・白井君
株式会社ienekoの代表取締役で「猫と暮らすあなたのワガママを叶える」をコンセプトにしており、ケージやキャットハウスなどを販売。コラムでは、これから猫をお迎えする方や、すでに猫を飼っている飼い主さん向けに、ためになる情報の発信を心がけている。執行ねこ員の飼い主。


・執行ねこ員
白井君に飼われている猫。わからないことがあったら白井君に質問して、すぐに答えさせる。性格はワガママ。

保護猫のトライアルとは譲渡前にお試しで過ごす期間のこと


執行ねこ員:白井君。保護猫のトライアルって具体的に何のことなのかわかりやすく教える?

白井君:おまかせください!

執行ねこ員:わかりやすくだから、5文字以内ね。

白井君:難しいです。

保護猫のトライアルとは、正式譲渡前にお迎え先の環境で猫ちゃんと一緒に過ごす期間のことです。きちんとお世話ができるか、保護猫が新しい環境に適応できるか、さらには先住猫との相性は問題ないかなどを確認します。

保護団体や動物愛護センターなどからお迎えする際は、トライアルを行うのが一般的です。
トライアルを通じて、里親希望の方や保護猫の不安を解消するのが目的です。

執行ねこ員:白井君のトライアル期間はいつまで?

白井君:私は執行ねこ員の正式な飼い主です…

保護猫のトライアルと正式譲渡の違い


トライアルはあくまでお試し期間であり、正式譲渡ではありません。しかし、トライアル期間中の生活やトラブルは、里親を希望する方の責任のもとで対応します。

執行ねこ員:でも、お試し期間なのであれば、少しイメージが違ったらすぐにトライアルを中断する人もいるのでは?

白井君:おっしゃるとおりです…。ただし、そうならないよう保護猫団体の方でも事前に意思を確認したり、条件を設定したりする場合もあるようです!

保護猫のトライアルは、基本的に正式譲渡が前提です。トライアルを経て問題なければ、譲渡の手続きを行います。仮に、トライアル時に何かしらの理由でお迎えが難しいと判断された場合、猫ちゃんは保護主さんのもとへ戻ります。

執行ねこ員:白井君はいつ戻るの?

白井君:私はずっと執行ねこ員の側にいますよ!

執行ねこ員:ちぇっ。

保護猫のトライアル期間は団体や施設によって変わる


保護猫のトライアル期間は、団体や施設ごとに決められています。短ければ1週間、長ければ1ヶ月程度設けている団体もあります。

執行ねこ員:里親希望の方、保護猫ともに性格や価値観、これまでの生活環境が異なるからね。

白井君:期間は保護猫団体の公式サイトに書かれていることが多いです!もし、書かれていなければ譲渡会へ参加した際に教えてもらえます!

執行ねこ員:先に情報を集めたい人は、ホームページなどから問い合わせをしてもいいかもね。

なかには予定していたトライアル期間の終わりが近づいているものの、このままお迎えできるか不安を感じる方もいるはずです。その場合は、保護主さんと里親希望の方で相談のうえ、期間を延長するなどのケースもあります。

保護猫のトライアルを申し込む流れ


保護猫のトライアルを申し込む流れは、基本的に以下のとおりです。
  • 近隣の保護団体や動物愛護センターを探す
  • 譲渡条件を確認する
  • お見合いをする(譲渡会に参加する)
  • トライアルの手続きを行う

トライアルの条件は、保護猫団体によって変わります。条件を守ることは当然ですが、里親を希望する方にとって負荷なく対応できるかどうか、事前に確認しておくことも重要です。

執行ねこ員:おやつとおもちゃ代で月10万円用意しましょう。

白井君:そのような条件はありません。

また、基本的にトライアルは譲渡を前提に行うため、引き取り費用を先に確認しておくと安心ですよ。

>>保護猫の引き取り時にかかる費用の目安!お迎えする際に譲渡費用がかかる理由も解説

保護猫のトライアルで必要なもの


保護猫をお迎えする際は、トライアルとはいえ事前に必要なものがあります。お迎えする際は、最低限以下のアイテムを用意しておきましょう。
  1. 猫ケージ
  2. トイレ
  3. トイレ砂
  4. 食器
  5. キャットフード
  6. おやつ
  7. おもちゃ
  8. 爪とぎ
  9. 毛布

執行ねこ員:おやつとおもちゃはあるね。とりあえず合格。

白井君:良かったです…。

猫ケージは高額なものが多いため、譲渡前にどのようなサイズが良いかなどは、事前に保護主さんへ相談するのもおすすめです。なかには、トライアル期間中だけ猫ケージを貸してもらえる団体もあります。

また、以下のアイテムは正式譲渡後でも問題ありません。
  1. ベッド
  2. キャットタワー
  3. 首輪
  4. ブラシ

トライアルとはいえ、保護猫をお迎えする際はこれから一緒に生活する前提で、事前に必要なものを揃えておきましょう。

トライアル期間中は環境に慣れることが優先


トライアル期間中は、猫ちゃんが環境に慣れることを優先してあげましょう。猫ちゃんをお迎えするとなでたり、遊んだりしたいという気持ちが強くなる人もいるはずです。

白井君:とくに初めて猫ちゃんをお迎えする場合、気持ちが高ぶってしまう方も多いでしょうね…。

執行ねこ員:気持ちはわかるけどね。なぜなら、我々猫は可愛いからね。

白井君:おっしゃるとおりです。

猫ちゃんは新しい空間に連れてこられて、周囲の環境に警戒心を持っていることが多いです。なかには、夜になると不安から夜鳴きを続ける猫ちゃんもいます。

ご飯を食べさせようとしても、緊張や警戒からなかなか口をつけないケースも考えられます。仮にご飯を食べない場合は、周囲の視線が気になっていることも考えられるため、フードを与えたあとはそっとしてあげましょう。

>>保護猫がご飯を食べないのはなぜ?考えられる3つの理由と対策!

また、先住猫がいる場合は、すぐに対面させてはいけません。先住猫が驚いてしまい、お迎えした保護猫に対して威嚇する場合もあります。

お迎えした猫ちゃんは、環境の変化に対して不安を感じているはずです。ゆっくりと猫ちゃんのスペースで慣れてもらうようにしましょう。

保護猫のトライアル期間で見極めを行うポイント


保護猫のトライアル期間で、見極めを行うポイントは大きくわけて3つあります。
  1. 先住猫との相性
  2. 猫アレルギーの有無
  3. 猫との生活におけるストレスへの耐性

保護猫をお迎えするにあたって、先住猫との相性は重要です。トライアル期間中に仲良くなるのは難しくても、保護猫をお迎えしてから先住猫の体調不良が続くのであれば、強いストレスを感じていることが考えられます。先住猫との相性次第では、新たに保護猫をお迎えするのは見送った方が良い場合もあります。

アレルギーは、実際に猫ちゃんと暮らしてみなければわからないことも多いです。ご自身だけでなく、家族含めて猫アレルギーを発症していないか確認しておきましょう。

また、初めて猫ちゃんをお迎えする方の場合、トライアル期間中に想像以上の大変さを実感したという方もあります。トライアルは保護猫だけでなく、里親を希望される方がきちんとお世話できるかどうかの見極め期間でもあるのです。

>>保護猫のトライアルで見極めたい3つのポイント!期間中に慣れない場合の対策も解説

保護猫のトライアルは、すべての方がうまくいくわけではありません。生活環境が大きく変わったり、近所から苦情がきたりするなどの理由で、正式譲渡前にトライアルを中止することもあります

>>保護猫のトライアルが失敗に終わる5つの理由!中止や断念とならないために必要な3つの心がけ

執行ねこ員:正式にお迎えしてからではいろいろと対処できないケースもあるからね。

白井君:正式譲渡が決まってから、すぐに保護主さんのもとへ戻されたら猫ちゃんもかわいそうですしね…。

猫をトライアル期間中に返したい場合は保護主さんへ連絡


仮に猫ちゃんをお迎えすることが難しいと感じ、トライアル期間中に返したいと感じたら保護主さんへ相談しましょう。トライアルは正式譲渡とは違うため、難しいと感じた場合は基本的に保護主さんのもとへ返せます。

一方で、すぐに返す判断をするのではなく、保護主さんに現状を相談してからでも遅くはありません。猫ちゃんを返したいと感じる理由次第では時間が解決してくれたり、別の対処法があったりする場合もあるからです。

もともとは、猫ちゃんをお迎えしようと思ってトライアルを申し込んだはずです。先住猫との相性や猫アレルギーの発症など致し方ない理由もありますが、保護主さんに相談したうえで、どのようにすれば一緒に生活できるか考えてみるのも良いのではないでしょうか。

執行ねこ員:トライアルだからといって、簡単に「返したい」と言ってはいけないよ。

白井君:トライアルは基本的に正式譲渡が前提です!命を預かる以上は、気分で判断するようなことがあってはいけません!

保護猫団体も利用しているienekoのアイテム


執行ねこ員:そういえば、白井君のienekoという会社は猫に関するサービスを展開しているんだよね。

白井君:おっしゃるとおりです!

執行ねこ員:ienekoってどんな会社なの?

白井君:ありがとうございます!ここでienekoの紹介をさせてください!

ienekoは猫と暮らす選択肢を増やしたいあなたのためのワガママコーディネーターであり、猫ちゃんと暮らす人々の選択肢が豊かになるようなプロダクトを開発しています。

執行ねこ員:ふむふむ。具体的には?

たとえば、ienekoで販売されているケージはサイズや素材にこだわっており、猫ちゃんにとって過ごしやすいだけではありません。スライドドアや猫砂ブロック、お掃除トレイなど機能性にも優れています。

天然ブナ素材を使用した自然の気の質感は、デザイン性が高くインテリアになじみやすいことから、飼い主さん目線でも魅力を感じてもらえるようなつくりになっています。

執行ねこ員:なるほど。なるほど。

また、ienekoケージは一般の方だけでなく、坂上忍さんのような保護猫活動を積極的に行っている方にもご利用いただいています

執行ねこ員:保護猫活動に積極的な方に利用していただいているのは嬉しいね!

ienekoでは猫に関するさまざまな情報を公式サイト内のコラムや、InstagramなどのSNSで発信しています。

Instagramでは実際の商品画像や、ienekoならではの企画なども行っていますのでぜひフォローしてくださいね!

執行ねこ員:フォローはこちらから!

>>ieneko(イエネコ/いえねこ)|猫インテリア&韓国セレクトアイテム(Instagramアカウント)

保護猫をお迎えするにあたってトライアルは重要な期間


保護猫のトライアルとは、正式譲渡前に猫ちゃんとお試しで過ごす期間のことです。トライアル期間は猫ちゃんだけでなく、里親希望の方にとっての見極め期間でもあります。

トライアル期間中は、猫ちゃんが環境に慣れることを優先してあげましょう。仮に、トライアル中にトラブルが発生した場合は、すぐに保護主さんへ相談してください。

トライアル期間で大きな問題なく過ごせれば、猫ちゃんを正式にお迎えできます。保護猫をお迎えしたいと考えている方は、お近くの保護猫団体や動物愛護センターに問い合わせてみましょう。